警備の仕事について
警備員を目指すあなたへ
近年の犯罪情勢は、トータル的な犯罪発生件数こそ減少していますが、民家や事務所などに侵入する窃盗事件などのほか、 高齢者を狙った振り込め詐欺事件や女性、子供を対象とした犯罪も発生しています。
また、悲惨な交通事故も後を絶たず、警備業者は、こうした事件事故を未然に防止するため日夜活躍しています。
警備の種類
警備とはどんなことをするの?
1号業務
施設警備業務
会社や工場などに常駐して、来訪者の受付、案内、人や車の出入り管理、施設内の巡回により不審者(物)の発見や火災の予防警戒などを行う業務です。
機械警備業務
施設にセンサーなどの機器を設置して不法侵入や火災などを24時間体制で監視し、機器作動時には急行して不審者の発見や初期消火活動などに当たります。
保安警備業務
デパートやスーパーマーケットなどで発生する万引きや置引きなどの盗難をはじめ、商品への毒物や異物の混入、機器の損壊などの店内犯罪を警戒し、防止する業務です。
2号業務
交通誘導警備業務
道路工事や建設現場等における交通事故、渋滞などの未然防止のため、通行人や車両の誘導、整理に当たります。
雑踏警備業務
祭りや花火大会、コンサート、スポーツイベントなど多くの人が集まる会場やその周辺で雑踏事故やその他の事件事故の予防・警戒を行う業務です。
3号業務
貴重品運搬警備業務
現金や貴金属、美術品など大切な品物を運搬する業務です。近年では核燃料物質等の危険物を運搬する業務もあり、国際テロの脅威が切実な問題となっている中、非常に重要な業務となっています。
4号業務
身辺警備業務
会社の要人や子供、高齢者などの安全を確保するため、対象者の危害の発生をその身辺において警戒し、防止する業務であり、一般的にボディガードと言われる業務です。
警備員はやりがいのあるしごと
国民の生活を守る
警備員はやりがいのある仕事
警備業は「安全・安心」を作り出す「生活安全産業」として、顧客や地域社会の身近にあるリスクを摘み取ることに役立っています。
当たり前に感じる平穏な日常を保つため、日夜警備員は努力しています。そんな警備の現場は、住民の「生命・身体・財産」のピンチに際して、時には「本当に助かった。ありがとう。」という感謝の言葉をいただけるなど、人や社会への貢献を実感できるところです。
国際的なイベント、会議など世の中が注目する行事をはじめ、お祭りなど地域に密着した催しに至るまで、与えられた担当領域を守り支えていくことで大きな達成感に繋がります。
これからの警備業界
個々の能力を最大限に発揮できる警備員
今、女性の活躍が広がっています
安全サービスを作り出すのは「人」が基本です。「人」が力を合わせればチームの力として地域社会の安全に繋がり、マンパワーと先端技術を融合し、機械化・省力化によって人への負担を減らすことになります。近い将来、人がロボットやドローンと一緒になって総合力で安全安心を掴み取る時代が必ずやってきます。
また、警備業界にも女性の活躍が広がっています。男性社会のイメージが強い業界ですが、女性ならではの気配りや細やかな対応が多くの現場で求められ、その結果を出している会社も数多く存在しています。
働き方への取り組み
第1志望は警備員
働きやすい労働環境整備に取り組みます
全国では1万を超える警備業者があり、その下で約59万人の警備員が働いています。日本が超高齢化社会へと向かっていく中で、警備業界の需要は今後益々高まっていくことでしょう。今、警備業界はやる気のある若い人材を求めています。女性も大歓迎です。警備員としてのやりがいや生きがいを感じていただくため、警備会社では次の取り組みを進めています。
警備員の労働環境の改善
安心して働けるよう、安定した賃金支給と社会保険などの保障、有給休暇の完全取得その他福利厚生の充実を図るほか、女性が働きやすい環境づくりにも取り組んでいます。
昇進・昇給制度の充実
検定資格取得警備員や警備員指導教育責任者などの国家資格を取得することで、現場責任者への昇進、更に経験を積み重ね努力することで経営幹部への道も夢ではありません。
警備員教育の充実
警備の仕事は警備業法という法律により、警備業者に対し、警備業務を適正に実施させるために教育を行うことが義務付けられています。そのため、警備業者が行う教育のほか、協会講師による講習など充実した警備員教育に努めています。
警備員になるためには
警備員になるための特別な資格は必要ありません。
18歳以上の方で、次の項目(欠格事由)に該当しない方であれば、誰でも警備員になることができます。
❶ 破産手続開始の決定を受けて復権を得ない者
❷ 禁錮以上の刑に処せられ、又は警備業法の規定に違反して罰金の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなった日から起算して5年を経過しない者
❸ 最近5年間に、警備業法の規定、警備業法に基づく命令の規定若しくは処分に違反し、又は警備業務に関し他の法令の規定に違反する重大な不正行為で国家公安委員会規則で定めるものをした者
❹ 集団的に、又は常習的に暴力的不法行為その他の罪に当たる違法な行為で国家公安委員会規則で定めるものを行うおそれがあると認めるに足りる相当な理由がある者
❺ 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律第12条若しくは第12条の6の規定による命令又は同法第12条の4第2項の規定による指示を受けた者であって、当該命令又は指示を受けた日から起算して3年を経過しないもの
❻ アルコール、麻薬、大麻、あへん又は覚醒剤の中毒者
❼ 心身の障害により警備業務を適正に行うことができない者として国家公安委員会規則で定めるもの